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問わず語り!


by xfrou_froux
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No.25 当館誕生のいきさつ

 おおおお。カウンタがまわってるー! 来館者がいるよーっ!
 よかったね。よかったよ。小さな小さな声でした。
 って、宮澤賢治の「やまなし」(だったっけ?)をくちずさむほど胸はずませている館長です。
 人気サイトさまにはまるっきり及ばない数字ですが、誰かが気に留めてくださっていること自体が本当に本当にうれしいです。
 ヘビーユーザーのあなたも、いつもどうもありがとうございます。どんなにやる気づけられているかわかりません。多謝。

 なかなか、新しい小説をお出しできずすみません。せっかく足を運んだのに、なんだまだ新作出てないのかと回れ右された方は本当にごめんなさい。
 書かなきゃ、書きたい、書くとき、書く、書けるとき、書こう。
 かような五段活用(しかしまちがってる)をとなえるくらいに意欲はありますが、なかなか進みません。スランプといえるほどの才能はないので、単なる遅筆です。
 ものになるかはわかりませんが、また、新しい話を頭の中でひねくりこねくりはじめてしまっています。だから先に出しているのもちゃっちゃと終わらせたいのはやまやまなんですが。
「ふるふる、ぐるぐる」は、当館に関係のない雑文をだいたい毎日書いているので、どうかそちらを読みながら、気長にお待ちくださいね。

「ふるふる図書館」誕生のいきさつなどについて。
 四年前のこと、やらなくてはいけないことの一切から、解放された数日間がありました。精神的にはこれ以上ないくらい良好、でもやることはない。
 よし、いっちょうお話でも書いちゃおう。
 そんなきっかけで生まれたのが、「総天然色桜少年」のうちのいくつかの話です。
 以前からぼちぼちお話を考えることは好きだったのですが、自己表現とか自己救済とか抜きにして、娯楽に徹するものを書いたのははじめてでした。
 楽しんで書いたから、自分で読み直してもけっこう楽しい。でも、自分の書いたものを人に見せたことがほとんどなかったので、これも、誰かに読んでもらうつもりは毛頭ありませんでした。
 読ませて、と言う人があったので見せたら、かなりのだめだしを食らいました。
 そんな折、とある会社にアンケートはがきを送りました。いわゆる、「あなたの原稿を送ってください。審査の上、出来がよければ本にします」という出版社です。完成した原稿はありますか、という質問があったので、「はい」に丸をつけ、「桜少年」の内容も簡単に書いて投函しました。
 すると数日後、その出版社から電話がくるではありませんか。おどろきました。さらに、「原稿を見せてください」とのこと。さらにびっくりでした。
「大学ノートに書いてあるんですが」と言うと、「コピーとるの面倒でしょうから、そのまま送ってください」とのこと。いいのか、そんなんで。いいのか、タイトルもないし短すぎるのに。
 あわててつづきを書いて、郵送しました。古くてぼろいノートだったんですが、さすがに全部書き直すのは無理。
 しかし先方は、ちゃんと、待っていてくださいました。のみならず、ていねいな感想や批評を郵送してくださいました。これだったら、あまり手直しできずに出版できますよと過分なおほめの言葉までいただいてしまいました。
 本になるなんて、本屋にそれが並ぶなんて、ずいぶん魅力的です。でも、結局、お金がなくて断りました。もとが取れるほど売れるとも思えませんでしたし。
 しかし、このとき、はじめて自分の書いた物語をことこまかに批評していただいたのでした。これは転機になりました。「友人には、ぼろくそにけなされましたよ」と言ったら、「好みがあるから仕方ないです、もっといろいろな人に見てもらったほうがいいですよ」と慰められました。
 担当してくださったのは、歳のころならお兄さんとおじさんの中間くらいの男性で、それもまた意外でした。「桜少年」を最初に読んでもらった友人は男子で、それが苦い経験になったことから、男性には受けないんだと思っていたのです。女子の友人にその話をしたら、「そりゃー男性は、その手の話は好まないだろーねー」としみじみ言われもしましたし。
 それなら。ちょっと、いろんな人の目にさらしてみてもいいのかも。と思っちゃいました。
 ホームページの知識なんてまったくないけど、がんばりました。
 読んでみて、受けつけない、おもしろくないと感じる方もいらっしゃると思います。
 でも、「ちょっとおもしろいな」と感じてくださる方がいらっしゃるかも知れない。
 そんな方へ、ささやかでも憂さ晴らしや楽しみや笑いを提供できればいいな。そんな願いのもと、「ふるふる図書館」は存在しています……。
by xfrou_froux | 2005-06-07 02:09