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問わず語り!


by xfrou_froux
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No.171 ささやかだけど大きな幸せ

 少し前の話になりますが、自分のもちものを整理していたら、古いはがきが出てきたのです。
 宛先は手書きでしたが筆跡におぼえがないので、「なんだろう?」といぶかしみつつひっくりかえしてみたら、思わず「ぎゃあ!」と叫びそうになりました。
 それは、とある有名な賞に自分の書いた話を応募したときに送られてきた、作品受領の通知はがきだったのです。
 な、懐かしいというより恥ずかしい……。
 投稿した結果はどうだったのかというと、どうもなかったのでしょう。
 私にもこんな時代があったのかとしみじみしてしまいました。
 インターネットが普及していなかった時代は、知らない人に読んでもらうには(知人には話を書いていることさえひみつでしたから)直接どこかへ送りつけるしか手段がなかったのです。

 ところでその話は、題名を変え、加筆と修正を経て「ふるふる図書館」に置いてあったります。
 もう【ピー】年もたっているから、大丈夫ですよね?
 時折、感想をいただきます。愛読していただけてとってもうれしいです。
「こいつはだめなんだ、おもしろくないんだ」とこの世から完全に抹殺せずにいてよかった。
 思い切って公開してよかった。
 インターネットが普及してよかった。
 サイト作ってよかった。

 一日三桁、四桁、五桁のアクセス数がある大手から見れば、ほんとうにささやかな規模かもしれませんが、「ふるふる図書館」は大切な場所です。

 この際だから白状しますが、応募したもののそれっきりだった作品、ほかにもあります。どれも「ふるふる図書館」で公開しています。
 すべて、ありがたくも「おもしろい」というご感想を頂戴するものばかりです。みなさん、なんておやさしいのでしょうか!
 公募の場合、少しでも人の目にとまるようなものを書くことに意識が向かい、賞を取れるか取れないかだけが関心ごとだった気がします。
 のびのびと、好きな話を書くことに集中できる今は、とても幸せです。
 更新も波があったりするため、連載ものがなかなか終わらないのでやきもきされているかたもいらっしゃるでしょうが、それでもあたたかく見守っていただき感謝でいっぱいです。
 今後とも、当館をよろしくお願いいたします。

 ということをじっくりと考えた年頭でした。
by xfrou_froux | 2008-01-08 23:46